IMAQdxはNIのカメラ用ドライバーです、LabVIEWなどで有名なメーカーですね、
NI Visionという画像処理関係のソフトが三種類有ります。
sine.ni.com
名称 | 説明 |
---|---|
NI Development Module | 様々な画像処理、解析までを含む高機能版 |
NI Vision Builder AI | 対話形式で容易に画像処理を構築出来る |
NI Vision Acquisition Software | 画像取込機能のみに限定したもの |
とりあえずLabVIEW等でカメラを接続して画像を取り込んでみようかな、
というだけなら、一番下のVision Acquisition Softwareが有れば充分です。
価格は60,000円(ここ参照)、ちなみに上の2つは30〜50万円ほどします。
これまでGigE Visionのカメラを接続したことは有ったのですが、
USB3 Visionはどうなるのかな?と調べていたら、ちょっとハマった話。
IMAQdxはUSB3.0 Vision対応している?
上記三種類のソフトいずれも、下記二種類のドライバーソフトが入っています、
似たような名前なので、混同しないように注意して下さい。
名称 | 説明 |
---|---|
NI-IMAQ | NI製GrabberBoardやスマートカメラ接続用 |
NI-IMAQdx | GigE VisionやUSB、IEEE1394等のカメラ用 |
さてNI-IMAQdxはUSB3 Visionカメラに対応しているのだろうか??
”USB3 Vision”で検索しても対応カメラやフレームグラバーしか出てこない。
ちなみにNIのフレームグラバーは、上記のVision Acquisition Software込みで
販売されています、USB3のグラバーで一番安いものは30,000円程度なので、
最初から全てNIで 環境構築するならボードごと購入した方がお得です、余談。
私の場合、既存のUSB増設ボード(BUFFALOのIFC-PCIE4U3S)を使いたかったので、
更に下記の情報を発見しました。
ふむふむ、NI Vision Acquisition Software August 2013から対応されたのか、
(August 2013はリリース時期で、バージョン代わりの情報)
今使っているのがAugust 2012だったので、バージョンアップしてみよう。
NI Vision Acquisition Software をバージョンアップしたものの....。
NI Vision Acquisition Softwareは、下記からダウンロード出来ます。
ni.com: "Vision Acquisition Software" - ダウンロード
ちなみにVision Acquisition Softwareを購入するとライセンスキーがもらえます、
以降のバージョンアップでは、上記ダウンロード後に同じキーを入力することで、
そのまま新しいバージョンに移行することが出来ます。
最新版はFebruary 2016のようです、どうせなら最新版に上げた方が良いかな?
と思って、NI Vision Acquisition Software February 2016をインストールしたら、
それが大失敗でした....、なんとIMAQdxの機能が使えないことが判明!
実はLabVIEWのバージョン毎に対応するIMAQdxのバージョンが異なるようです、
下記リンクで発見。(もう少し探しやすいところに載せて欲しかったなあ)
NI-IMAQdx Compatibility with Different LabVIEW Versions - National Instruments
以下引用
私の環境はLabVIEW2011なので、NI-IMAQdx 3.8.1〜14.5までが対応ですが、
NI Vision Acquisition Software February 2016のNI-IMAQdxは15.5で対象外。
ではNI-IMAQdx 14.5を含むNI Vision Acquisition Softwareを探してみます、
先ほどのダウンロードページで、各バージョンのRelease note を見ていくと、
NI Vision Acquisition Software February 2015 がNI-IMAQdx14.5でした。
更に情報発見、NI Vision Acquisition SoftwareとLabVIEWの対応バージョン表、
最初からこっちで調べれば良かったかな。
NI Vision Acquisition Software Compatibility with Different LabVIEW Versions - National Instruments
まとめ
・LabVIEWとIMAQdxにはバージョンの組合せが存在するので注意
・一概に最新版を入れれば良いってもんじゃないよ
ということで、NI Vision Acquisition Software February 2015に
そのうち入れ直して再チャレンジ予定です、また後日のネタにて。
最初からリリースノートを確認しておけば良かったって話ですが、
まさかこんなバージョン毎でマトリクスが有るとは予想外でした、
LabVIEW+IMAQdxで使われている方の参考になりますように!