Image Sensors Worldの記事から、久々のEMVA1288ネタです。
image-sensors-world.blogspot.jp
最新版は”Release 3.1”、現在はcandidate(候補版という意味らしい)で、
特に問題が無ければ、今年の12月末に正式リリースされるもよう。
EMVA1288 – release candidate 2 of version 3.1 published – EMVA
主な変更点としては、新しいデータシートのテンプレートが決められたのと、
SNRカーブ、Horizontal/Verticalのプロファイルが追加されたようです。
規格書や新しいテンプレート等は、下記よりダウンロード可能です。
http://www.emva.org/standards-technology/emva-1288/emva-standard-1288-downloads/
詳細はさておき、ちょっとだけ中身を眺めてみました。
データ公開用のテンプレート
EMVA1288測定データの公開については、規格書の"Publishing the Results"に
規定されています、現行のRelease 3.0でも、どういう内容を公開すべき、とか、
規定が有りましたが、現状は各社様々なデータ/書式で公開されています。
Release3.1 では、10.2にデータシートのより詳しい規定が追加されています。
先ほどのダウンロードページで、データシートのテンプレートも参照出来ます、
こんな感じみたいですね、pdfなのに手書きっぽい部分が有るのが面白いな。
そう言えば、先日この書式で発行された測定データを見た記憶が有ります、
今後は各社この書式で統一してくれると良いのですが、どうなりますやら。
SNRの計算式が変わってる!
以前、EMVA1288の世界その3で、SNRの計算式として下記が出てきました。
この時は、分母の 部分は無視出来るとして
という簡単な計算式で考えていたのですが、3.1ではDSNUとPRNUも考慮して、
という計算式に変わっています、これに対応してSNRのグラフも変わるようですね、
前回記事では簡単な式に出来て喜んでいたけれど、考えが甘かったかなあ...。
Horizontal and Vertical Profiles
規格書の8.3で、H方向とV方向のプロファイルを測定する項目が追加されています、
測定結果としては、こんな感じになるもよう。
大まかな変更は以上です、今回はspatial non - uniformity, 空間的不均一性データが、
より重視されるようですね、以前のEMVA1288ネタの時にも調べてなかったので、
もう一度規格書を見直して、詳しい内容を調べてみようと思います、そのうち....。