mengineer's blog

ニッチなネタばかりですが。

高砂製作所の電源を制御してみる

久しぶりの計測器ネタです、今回は下記の電源を使うことに。

www.takasago-ss.co.jp

ここのKX-210Lというやつ、標準でシリアルポートが付いています、
ちなみにコントロールソフトやサンプルも準備されていますね。

www.takasago-ss.co.jp

今回はコマンドだけ調べておけば、普通にシリアル通信で動くだろう、
と思ってたら、予想以上に手こずりましたというお話です。

Agilent Interractive IOでは動く

普通にC#でシリアルポートをOpen、ボーレートやら設定合わせて、
普通にクロスケーブルで接続しましたが、なぜか通信出来ない。

AgilentのVISA(VISAはこの辺参照)が入っているので、Connection Expertを起動し、
Interactive IOというツール(下記赤枠)で確認してみました。 f:id:mengineer:20190416135301p:plain

下記画面でConnectメニューを選択 f:id:mengineer:20190416135402p:plain

今回はCOM1に接続しているので、ASRL1を入力してOK f:id:mengineer:20190416135451p:plain

電源ONだと”A1,OT1"を送るだけです、ここでは通信出来ます。 f:id:mengineer:20190416135828p:plain

VISAではOKなのに、私の作ったC#ソフトでは動かない状況、なぜ??

RtsEnableをtrueにして解決

結局、シリアルポートクラスのRtsEnableをtrueに設定して無事解決。
(ここに至るまで散々悩んだのですが、簡単なことでした)

先ほどのInterractiveIOでは、内部的にtrueに設定してくれるのかも?
KX-210はフロー制御無しだったので、ちょっとした盲点でした。

以下が今回実装したコマンドです。

動作 コマンド文字列
電源ON A1,OT1
電源OFF A1,OT0
電圧値取得 A1,TK6
電流値取得 A1,TK7

電圧値と電流値は、”12.030V”, "0.241A"等、末尾に単位が付いた文字列が
戻ってきますので注意して下さい。

サンプルソフトはこちら
高砂電源 KX-210制御クラス

クロスケーブルの罠

話が前後しますが、今回もうひとつハマった罠がケーブルでした。

高砂電源の場合、”インターリンク”のクロスケーブルが必要です、
マニュアルにも下記結線図が有りますので、これに対応したもの。

f:id:mengineer:20190416142037p:plain

要は上記7Pin, 8Pinもクロス結線されていないと駄目みたいです、
最初、下記のクロスケーブルを使っており、全く通信出来ませんでした。 f:id:mengineer:20190416201021p:plain

RTS信号をEnableにしないと駄目だから、当たり前の話でしたね、
てな訳で、下記ケーブルを購入して無事解決。 www.sanwa.co.jp

クロスケーブルにも色々有るとは知らなかった、勉強になりました。