SONYのサイトで発見しました、新しい基準らしいです、
低照度での画質評価用の指標で、CMOS限定、セキュリティ用途だそうで。
www.sony.net
SNR1sはSNRが1、つまりノイズと信号が等しくなる時の信号レベル、
sはSecurityという意味らしいです、何か見覚え有るなあ? と思ったら、
定義はEMVA1288のAbsolute sensitivity thresholdと同じですね。
つい先月発表されたようですが、SONYが決めた基準ということも有り、
今後こっちが主流になったりして?(少なくとも監視用では)
ということで中身を見てみます、以下は全て上記サイトから引用。
測定方法
上図見たまんまです、色温度3200[K]の光源を18%のグレイチャートに当て、
照度100lxになるように調整、そこから所定の距離だけ離れた位置に
測定対象のセンサーを置いて、感度やノイズを測定する。
レンズやIRカットフィルターも付いた状態で測定するようですね。
計算式
下記の式(1)でSNR=1となる時の照度がSNR1s[lx]です。
以前EMVA1288の世界その3で、下記の式が出てきました。
= G、 = Dark Noise と置き換えれば、(1)と同じですね、
但しこちらでは、この時の電子数から更に照度に変換するわけです。
SNR1sは小さい方が、より暗いところまで撮像出来るので高感度だと言えます。
Absolute sensitivity thresholdはSNR=1となる光子数でした。
小さい方が、より暗いところまで撮像出来ます、と言っても、
それが実際どれくらいの明るさなのかが判りにくかったです。
SNR1sは照度なので、より実用的なのかなという気がしました。
(どれくらいの明るさかをイメージしやすい)
いまひとつEMVA1288が普及しないのは、
こういった基準の判りにくさも有るのかもしれませんね。