一ヶ月以上空いてしまいましたが、前回の最後に触れたChunkDataについて。
ChunkDataの定義は、GenICamのSFNC規格に記載されています、下記の22章辺り。
http://www.emva.org/wp-content/uploads/GenICam_SFNC_2_3.pdf
簡単に言うと、画像データに色々な情報を付加出来るようで、
それらの情報をChunk data、関連する仕組みをChunk data controlと言います。
下図のように、画像データの後ろに情報が加わるイメージですね。
Chunk dataで、どういう情報を付加出来るのか?
規格では下記が列記されています、ChunkSelectorで選択出来るもよう。
画像のサイズやフォーマット、カメラのゲインやExpousreの設定、TimeStamp、
FrameID等々は判りますが、Scan3dは初耳です、三次元画像関係かな?
当然、接続したカメラがChunkdata対応している必要が有ります、
どのChunkdataを付加出来るかも、カメラやメーカーで異なります。
またSDK側もChunkdata対応している必要有り、いくらカメラ側で付加出来ても、
それらのデータを取り出す仕組みが無いと駄目なので、当然の話ですね。
JAISDK3.01で試してみた
ということで、JAISDK3.01はchunkdataに対応したようなので、試してみました。
Baslerのカメラを接続すると、下記赤枠部分にchunk dataが出てきます。
(JAISDKはJAI以外のカメラでもGenICam準拠なら接続可能になってます)
Chunk Mode Active, Chunk EnableをTrueに変更すると、Chunk Selectorが
出てきて、ここで付加する情報を選択出来るようです。
試しに”CRC Checksum”を選択して画像取込開始すると、Chunk Dataの中の
CRC Checksumにデータが出てきます、これが付加されたデータですね。
何となくイメージが掴めました、今回はここまで。