mengineer's blog

ニッチなネタばかりですが。

EMVA1288 Webinar

先日のネタ

mengineer.hatenablog.com

解説ビデオが今後四週に渡って公開”と書きましたが、私の勘違いでした...。

As a first step short video clips will be broadcasted weekly within the next four weeks

単に4週間以内にという意味ですね、bloadcasted weeklyっていうから期待したけど、
結局、VIDEOが2つだけで終わりっぽいです、ちょっと残念でした。

で今回、また別のを見つけましたので御紹介、講師は上記VIDEOと同じ方。

EMVA 1288 Webinar

今年一杯(12/31)まで公開されてるようなので、興味の有る方はどうぞ!

記事のスライド(pdf)は、下記よりダウンロード可能です。

https://www.viewservice.de/EMVA-Webinar/7466/pdf/EMVA_Compare_Webinar_handout.pdf

VIDEOは70分弱有り内容豊富です、ざっと流し見して気になったところを以下にて、
細かなニュアンスなど聞き間違いしてるかもしれませんが、御勘弁下さい。

多少の量子効率の違いは気にしなくて良い

具体的には3~5%まで、例えば異なるメーカーのカメラA,B,C、三種類が有り、
そのEMVA1288データを比較する場合、カメラAの量子効率が1%良いから採用しよう!
といったことは馬鹿げてる、とまで言われていました。

個人的には、大いに同意です。

TotalSNRで空間ノイズも考慮する

以前、EMVA1288の世界その6で触れた計算式の変更です、具体的には下記。

f:id:mengineer:20171113102025p:plain

赤字部分、DSNU21288とPRNU21288が追加されています、 これらは空間ノイズ、
以前、詳細調べてみますって言ったきりですね...。

今回、上記を考慮したSNRグラフの違いも説明されていました、下図参照。

f:id:mengineer:20171113110428p:plain

グラフの右肩部分、カメラが飽和(saturationの縦線)に達する手前で、
途中から点線が出ていますが、上式を適用すると、こういうかたちになるそうです。

これまでのグラフはsaturationに対して、単に右上がり(上図青線)でしたので、
グラフの形の違いで、Release3.1で算出されたものか判断する目安に出来そうです。

新しいデータシート

これも以前のネタで触れたかも?、EMVA1288の測定結果を公開するのに、
テンプレート的なものが公開されており、その説明も有りました。

ぱっと見て、下記の先頭部分に色々な情報が増えているのに注目。

f:id:mengineer:20171113112040p:plain

Exposure Control : By irradiance
Exposure Time : 1.00mS

カメラの露光時間は1mS固定で、光源の明るさを変えて測定したことが判ります、
(暗時データ測定時はどうなるのかな?、そっちは疑問)

Gain, black-level : 0.0dB, 0.122

測定時のカメラのゲイン/黒レベル設定が判ります、ゲイン0.0dBは判るけど、
黒レベル0.122の単位は謎です。(デジタル出力なら、相当潜ってるような?)

Environment temperature, Camera body temperature, Internal temperature

データ測定時の温度、これも以前のデータシートには無かったです。

テンプレートを定めた事により、測定条件なども、より詳細に公開されるので、
データも比較しやすくなったといえます、引き続き関連情報を追っていきます。