mengineer's blog

ニッチなネタばかりですが。

カメラリンク - USB3変換のシリアル通信

本当に久しぶりの更新です、下記デバイスを使う機会が有りました。

www.pleora.com

カメラリンクをUSB3に変換して接続可能にするデバイスです。

接続して絵出しするのは、比較的簡単だったのですが、
(→eBUS SDK上で色々と設定するだけ)
カメラリンクのシリアル通信が厄介だったのでメモ。

eBUS Player上でのシリアル通信

下記”Device Serial Communication"メニューから可能みたいです。 f:id:mengineer:20191218143136p:plain

選択すると下記画面が出てきて、手打ちで実行出来るもよう。 f:id:mengineer:20191218143243p:plain 

既存の通信ツールなどを使うには?

ですが実際のところ、毎回コマンド手打ちするのは無理があるし、
既存の通信ツールが有るから、それを使う方法は無いのだろうか?

と調べたら、下記に情報が載ってました。

https://supportcenter.pleora.com/s/article/Establishing-a-Serial-Bridge-through-a-Serial-Port-Link-KBase

com0comというソフトをインストールします、それを使い、
ソフト的に COM1 <-> COM2 みたいな ブリッジを構成します、
そのブリッジを介することでシリアル通信可能になります。

com0comは下記よりダウンロード可能です、ちなみに最新版よりも
バージョン2.2.2.0がお奨めらしいです、上記URLに詳しい手順が記載されてます。 sourceforge.net

com0comの設定

インストール後、スタートメニューのcom0com→Setupで起動させます、
AddPairで、ブリッジとして対になるCOMポートを2つ指定します。

下記はCOM1 <- >COM2 を指定した例 f:id:mengineer:20191218145242p:plain

設定後、デバイスマネージャーに設定した内容が出てくるのを確認して下さい。 f:id:mengineer:20191218145407p:plain

eBUS SDKの設定

Tools → Serial Communication Bridge...を選択します。 f:id:mengineer:20191218145720p:plain

Serial COM PortLinkで、先ほどのCOMポートの片方を指定します、
BaudRate等の通信条件は、 Configure...画面で設定します。
(当たり前ですが、既存ツールで使うのと同じ条件を設定) f:id:mengineer:20191218145820p:plain

既存の通信ツール使用

あとは既存のツールを起動し、先ほどの片割れ(COM1)を指定すれば、
com0comを介してCOM2(eBUS SDK)に渡って通信出来ます。

eBUS SDK自体がCOMポートをemulateしてくれると一番楽なのですが、
今回はひと手間掛かりましたというお話でした。